少し前になりますが、東京に行った際に
ギャラリー間で開催されている「中村好文展 小屋においでよ!」
に行ってきました。
今回、小屋がテーマになっています。
導入部には立原道造やコルビジェなど中村さんのアンテナに触れる小さな小屋についての展示があり、
小さから生まれる豊かさが表現されています。
中庭には小屋が建てられ、入って窓を開けたり、ソファーに座ったり体感することができます。
当初、小さい間柱のようなもので構成するような構想だったようですが、
Jパネルで構造を作っています。
なので、今回の展示プロセスの動画を見るとパタパタとあっという間に組みあがっていきます。
しっかり地鎮祭までしていました。
実際中に入ると、オスモで白く塗られた柔らかい小屋空間が気持ち良いです。
動作寸法と必要寸法、余剰空間の全てが小さな小屋に詰まっていました。
キッチンも使い勝手に応じて、奥行、高さを調整しています。
住宅の場合でも使う食器ってだいたい決まっているし、そういうものは見えていた方が楽ですよね。
あまり使わないものは引き出しや棚にしまって置くといったふうに、見える分量をデザインした方が、作るのが楽しいキッチンに思えます。
キッチンは工場だという中村さんらしいキッチンでした。
料理機器はちなみに火鉢です。電気以外は太陽光、風力発電、雨水利用など、自然の恵みで住めるよう考えられています。
上階の今回の小屋の計画の図面やプロセス動画も濃密で見ごたえ十分です。
暮らしが大好きな人にもおもしろい展覧会になっていると思いました。
2013年6月22日(土)まで開催中。