和佐又山でテントを張りました。
雨もなんとかもって、夜露が落ちる涼しい朝です。
偶然にも
Yosemite
さんの常連さんの方ともお会いするという嬉しい出来事も。
次の日に
西大台ケ原の利用調整地区を歩いてきました。
環境省が環境を保持、再生する地区で、一日の入山人数を制限しています。
事前申請をして、許可をもらうという仕組みになっています。
日本では大台ケ原と知床公園の2箇所のみだそうです。
8:30からの30分のレクチャーを受け、いざ森へ。
この森のおもしろいところは、下りから始まって川に沿って下り、帰りは登りという普段の登山では経験しないルートであることです。
川をいくつも渡りながら、下っていきます。
せせらぎの音がいつも近くにあります。
バイケイソウの花が見頃です。
バイケイソウの花が咲くころには葉は枯れてしまうそうで、同時に楽しむことはできないそうです。
大台ケ原は前日に雨が降ったらしく、苔は瑞々しく水を纏っています。
大台ケ原は年間4000mm以上の降水量で、伊勢湾からの湿った空気が流れ込むのに起因しているとのことです。
屋久島に匹敵する降水量です。
右の苔の固まりは、岩にびっしり覆われたものです。
北八ヶ岳の苔にも相当興奮しましたが、この森もとても美しい。
静かな緑色の空間がずっと続いていきます。
ナガレヒキガエル。
比較的標高の高い渓谷で見られるそうです。
神様でも宿っていそうな巨石。
入山制限をしているため、森はとても静かで鳥の声や、木の揺れる音、せせらぎの音、たくさんの自然の環境を感じることができました。
この調整地区は環境省の保存・再生活動の働きもさることながら、歩く人へのルールやマナーのレクチャーの重要さを感じることができました。
「自然の中をそっと歩かせてもらう」
みんなのそんな気持ちの持ち方とマナーで自然のあり方はこんなにも美しく見えるのかと考えるハイクになりました。
また秋に訪れてみたいです。